田中良和国際法律事務所

注意喚起 振込口座変更詐欺

ニュースなどにはなっていませんが、振込口座変更のEメールを使った詐欺が流行っています。以下、詐欺手法の詳細を解説し、対策をお知らせします。


  • 顧客Aが、いつも取引をしている会社Bがある。
  • 会社Bの会計担当者を名乗るEメールで、会社Bが顧客Aに売った商品の代金の振込先銀行口座が変更になった、と連絡がある。
  • 顧客Aは、会社Bの振込先変更を知らせるEメールに記載されている会計担当者に連絡し、本当に振込先口座が変更になったか確認する。
  • 会社Bの会計担当者は、振込先変更は間違いない旨回答する。
  • 顧客Aは、会社Bの会計担当者の指示に従って、変更後の銀行口座に振り込みを行う。
  • 実際は、会社Bの会計担当者は詐欺実行犯で、変更後の銀行口座は詐欺に使われている銀行口座である。
  • 振り込んだお金は、詐欺実行犯の手元に残る。
  • 顧客Aは、会社Bから「銀行口座の変更はない」と知らされる。
  • 顧客Aは、会社Bに再度、売買代金を支払わなければならない。

  • 会社Bの会計担当者からのEメールは、会社Bのドメインの一部のみを変更していることがあります。紛らわしく、よく見ないとわからないように巧妙な修正がされています。例えば、ontroy.com を oncry.com にするなど、よく見ないと間違いに気が付かないケースがあります。
  • 会社BのEメールアドレスが乗っ取られている可能性があるため、会社BのEメールアドレスと全く同じEメールアドレスから詐欺のEメールが届くこともあります。
  • 会社Bの会計担当者からのEメールに記載されている電話番号は、詐欺実行犯の電話番号です。その電話番号に電話して確認しても、詐欺実行犯と話しているだけなので、確認の意味がありません。
  • 普段取引している相手なので、代金の支払いに心当たりがあると、振り込んでしまいがちです。

  • 振込先の銀行口座変更の連絡があった場合は、必ず担当者に電話で連絡する。
  • 電話連絡する際は、Eメールに記載されている連絡先に連絡するのではなく、これまで連絡していた担当者の、従前から使っている電話番号に連絡する。
  • バーチャルで取引相手に実際に会ったことがないまま取引を継続しているケースがあります。特に米国では国土が広いため、実際に会うのが難しいことも多いです。それでも、ZoomやTeamsなどを活用して、担当者と直接話すようにしてください。

同じような手口の詐欺は多いのですが、巧妙な手口ですので、知識がないと簡単に騙されてしまいます。
振込先の銀行口座の変更は、めったにあることではありません。口座変更の連絡が来たら、まず詐欺を疑ってください。

カリフォルニア拠点(サンフランシスコ、ベイエリア、ロサンゼルス)
カリフォルニア州弁護士・日本弁護士
田中良和

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