田中良和国際法律事務所

米国ビザの種類:ビザ申請の基本ガイド

主要ビザ一覧表

ビザ種類対象者主な目的
B-1ビザビジネス訪問者商談、会議出席、短期出張
B-2ビザ観光客、家族訪問者観光、親族訪問、治療
E-1ビザ貿易駐在員条約貿易業務
E-2ビザ投資家・投資関連従業員米国での投資・事業運営
E-3ビザオーストラリア国民専門職従事
H-1Bビザ専門職従事者特殊技能を要する業務
L-1ビザ企業内転勤者米国内関連会社への転勤
F-1ビザ学生大学・学校での全日制教育
J-1ビザ交流プログラム参加者教育・文化・研究交流
M-1ビザ職業訓練生技術・職業訓練
Iビザ報道関係者取材、報道活動
O-1ビザ卓越した才能を持つ個人科学・芸術・ビジネス等活動
P-1/P-2/P-3ビザスポーツ選手、芸術家競技・公演活動
K-1ビザ米国市民の婚約者結婚を前提とした渡米
K-3ビザ米国市民の配偶者移民手続き中の渡米
A-1ビザ外交官、政府高官外交任務
G-1ビザ国際機関の代表者国際機関勤務
R-1ビザ宗教関係者宗教活動従事
T-1ビザ人身売買被害者保護・救済
U-1ビザ犯罪被害者犯罪捜査協力

米国に入国するためには、目的に応じたビザが必要です。米国のビザ制度は種類も多いため、正しい情報を把握することが重要です。主な米国ビザの種類とその特徴について解説します。

観光・商用ビザ

  • B-1ビザ:短期出張、商用目的の訪問者向け。会議出席、商談などに使用。
  • B-2ビザ:観光、家族訪問、医療目的の短期滞在者向け。

就労関連ビザ

  • E-1ビザ:貿易駐在員。米国と条約を結んでいる国の国民で、主要な貿易を行う企業の従業員向け。
  • E-2ビザ:投資家、駐在員。米国企業に相当額を投資した人物とその従業員向け。
  • E-3ビザ:オーストラリア人特別就労ビザ。専門職に就くオーストラリア市民向け。
  • H-1Bビザ:専門職ビザ。学士以上の学位または同等の経験を持つ特殊技能職向け。年間発給数に上限あり。
  • L-1ビザ:企業内転勤者ビザ。海外企業から米国支社などへ転勤する管理職・専門職向け。

教育・交流関連ビザ

  • F-1ビザ:学生ビザ。米国の学校・大学で全日制の教育を受ける外国人向け。
  • J-1ビザ:交流訪問者ビザ。教育・文化交流プログラム参加者向け。
  • M-1ビザ:職業訓練生ビザ。非学術的または職業訓練を受ける外国人向け。

メディア関連ビザ

  • Iビザ:報道関係者ビザ。外国メディアの代表者向け。

特殊人材ビザ

  • O-1ビザ:卓越した能力を持つ個人向け。科学、芸術、教育、ビジネス、スポーツなどの分野で国際的に認められた実績がある人向け。
  • P-1/P-2/P-3ビザ:国際的に認められたスポーツ選手、芸能人、アーティスト向け。

婚約者・配偶者ビザ

  • K-1ビザ:米国市民の婚約者向け。入国後90日以内に婚姻が必要。
  • K-3ビザ:米国市民の配偶者向け。永住権申請中の外国人配偶者が米国に入国するためのビザ。

外交・国際関係ビザ

  • A-1ビザ:外交官、政府高官とその家族向け。
  • G-1ビザ:国際機関の代表者向け。

その他の重要なビザ

  • R-1ビザ:宗教活動家ビザ。宗教団体に所属する聖職者や宗教関係者向け。
  • T-1ビザ:人身売買被害者向け。
  • U-1ビザ:特定の犯罪の被害者向け。犯罪捜査に協力する被害者向け。

米国ビザの申請には以下の点に注意が必要です:

  • 申請目的に合ったビザ選択:自分の渡米目的に最も適したビザを選びましょう。
  • 早めの準備:ビザ申請には時間がかかるため、余裕を持って準備を始めましょう。
  • 正確な書類提出:必要書類をすべて正確に提出することが重要です。
  • 面接対策:多くのビザは面接が必要です。目的や滞在計画を明確に説明できるよう準備しましょう。

米国ビザは目的別に多様な種類があり、それぞれ異なる要件と手続が必要です。ビザ申請の際には専門家のアドバイスを受けることをお勧めします。当事務所ではビザ申請のサポートを行っておりますので、お気軽にご相談ください。

この情報は2025年4月現在のものです。米国の移民法や規則は頻繁に変更されることがあるため、最新情報については米国大使館・領事館または資格のある弁護士にご確認ください。本記事は、具体的な法律アドバイスを提供する者ではございません。

カリフォルニア拠点(サンフランシスコ、ベイエリア、ロサンゼルス)
カリフォルニア弁護士・日本弁護士
田中良和

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