「過去にDUIで有罪になったことがあるのですが、VISAやグリーンカードの申請に影響はありますか。」「過去のDUIの有罪を理由に、VISAやグリーンカードが取り消されることはありますか」と質問されることがあります。
これまでの傾向
これまでは、過去にDUIで有罪になったとしても、VISAやグリーンカードの申請には大きな影響はありませんでした。
もちろん、VISAやグリーンカードの発行は米国の完全な自由裁量ですので、DUI有罪を考慮してVISAやグリーンカードを発行しない、という判断がなされる可能性自体はあります。しかし実務感覚としては、DUIの有罪歴があったとしても、新しいVISAの申請が通ることも多く、グリーンカードも発行されることが多かったです。
特に、日本を含む特定の国にのみ発行されるE VISAについては、他の種類のVISAに比べて、比較的容易に発行される傾向にありました。
最近の変化:E VISA取り消し事例
しかし、最近米国で、E VISAが取り消される事例が複数発生しています。
ある日突然、E VISAの取り消し決定通知が送られてくることになります。
取り消し通知からは、E VISAの取り消し理由までは分からないのですが、過去のDUIの記録が考慮されたのではないかと推測されます。
現時点での回答
これまでは、DUIは比較的軽い犯罪と考えられて、VISAの申請やグリーンカードの申請にあまり影響がありませんでしたが、現在は状況が大きく変わってきている可能性があります。
そのため、
「過去にDUIで有罪になったことがあるのですが、VISAやグリーンカードの申請に影響はありますか。」
「過去のDUIの有罪を理由に、VISAやグリーンカードが取り消されることはありますか」
という質問に対する現時点の回答としては、「影響がある可能性は否定できない」となります。
アドバイス
米国の移民の審査は厳格化しています。
皆さまへのアドバイスとしては、「お酒や薬の影響下では、絶対に車を運転してはならない」ということです。
皆さまの中には、「米国では少しぐらいお酒を飲んで運転しても大丈夫」という印象を持っている方もいるかもしれませんが、それは正しくありません。DUIは重大な犯罪とみなされつつあるので、「飲んだら乗るな、乗るなら飲むな」をアメリカでも徹底してください。
※本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、個別案件に対する法的助言ではありません。具体的な状況により結論が異なる可能性がありますので、個別のご相談は専門家にお問い合わせください。
カリフォルニア拠点(サンフランシスコ、ベイエリア、ロサンゼルス)
カリフォルニア州弁護士・日本弁護士
田中良和
