田中良和国際法律事務所

カリフォルニアで自動車事故に遭ったときの対応|被害者のための実務的アドバイス

カリフォルニアは車社会であり、日常的に多くの自動車事故が発生しています。特にロサンゼルスやサンフランシスコのような都市部では、交通事故による怪我(Personal Injury)が頻繁に報告されています。この記事では、カリフォルニア州で自動車事故に巻き込まれた場合にとるべき対応や、法律的な注意点について、解説します。


  • 負傷者がいる場合:ただちに911に通報して救急と警察を呼びます。
  • 車両の移動:安全が確保できる場合は、交通の妨げにならない場所へ移動させましょう。
  • 情報交換
    • 相手運転手の名前、電話番号、運転免許証番号
    • 車両ナンバーと保険情報(保険会社名・ポリシー番号)
  • 目撃者がいる場合:連絡先を控えておきましょう。
  • 人身事故が発生した場合には警察への報告義務があります。
  • 警察が現場に来た場合は、レポート番号を取得しましょう。
  • 車両の損傷や道路の状況などを写真・動画で記録しておくと証拠になります。
  • 軽傷に見えても、事故後は必ず医療機関で受診しましょう。
  • 遅れて現れる症状(むち打ち、内出血、脳震盪など)に備えるため。
  • 医療記録は損害賠償請求や保険処理において重要な証拠となります。
  • ご自身の保険会社に速やかに連絡しましょう。
  • 相手の保険会社と話す場合は不用意な発言に注意してください。

以下のようなケースでは、パーソナル・インジャリー弁護士への相談が有効です:

  • 相手が過失を否定している
  • 医療費や修理費の補償で争いがある
  • 後遺症や逸失利益が見込まれる
  • 保険会社の提示額が不当に低い

弁護士は交渉や訴訟手続を代理し、正当な損害賠償を得られるよう支援します。

カリフォルニア州では、交通事故による人身損害に関する請求は、原則として事故発生日から2年以内に行う必要があります(Cal. Code Civ. Proc. § 335.1)。


まとめ

事故直後はパニックになりがちですが、冷静に初動対応を行い、必要に応じて法的支援を受けることが、損害を最小限にとどめる鍵です。後遺症や保険の交渉で悩む前に、ぜひ専門家にご相談ください。


免責事項

本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、特定の事案に対する法律助言ではありません。個別の状況については、カリフォルニア州弁護士にご相談ください。


カリフォルニア拠点:サンフランシスコ、ベイエリア、ロサンゼルス
カリフォルニア州弁護士・日本弁護士
田中良和(Yoshikazu Tanaka)

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